平成20年10月25日(土)
宮島口フェリー乗り場前
~大元公園・厳島港網之浦地区海岸
児 童 25 名
保護者 20 名
学生サポーター 12 名
(広島大学、広島工業大学、広島修道大学)
国土交通省中国地方整備局 広島港湾・空港整備事務所
廿日市市/廿日市市教育委員会
/(社)宮島観光協会
/広島湾再生推進会議
/瀬戸内・海の路推進ネットワーク協議会
特定非営利活動法人瀬戸内里海振興会
海辺には、いろいろな側面があります。
様々な物資を運搬し人々の生活を支える“みなと”、多様な生物が生息・生育し人が親しむことのできる“はまべ”など、その役割は多様であり、私たちの生活と海は密接に繋がっています。
しかし、経済成長期の急激な都市化の一方で、特に都市部を中心にパブリックアクセス可能な海岸は減少し、人々が海に触れ合える機会や場も希少なものになりました。そして経済発展が一定の水準に達し、人々の生活にもゆとりが持てるようになった近年、再び、豊かな自然との触れ合いに対する市民ニーズも高まってきています。
国土交通省では、平成19年3月、総合的な施策展開により地域の歴史・文化を育んできた海、“広島湾”の保全・再生を図っていくための『広島湾再生行動計画』策定し、関係省庁や自治体等との連携から様々な施策に取り組んでいます。その目的は、森・川・海の健やかなつながりを活かし、恵み豊かで美しく親しみやすい“広島湾”を保全・再生し、次世代へ継承することです。
この流れを受け、ふるさとの海“広島湾”の環境特性と、それがもたらす豊かな恵みについて学ぶことを目的に『海辺の自然学校in宮島』を企画・実施しました。
海と私たちの生活との繋がりや、人間以外の海の生物の営みを自然環境の中で五感を持って体験することは、子供たちが環境の大切さを学び、関心を持つことにも繋がるはずです。この学習を機に、参加された子供たちが海辺の自然の大切さについて考え、さらに、ふるさとの海“広島湾”の海域環境を保全、再生、創出へと繋げていく次世代の担い手として成長して下さることに期待しています。
“宮島”と“海”を学ぶクイズラリー
宮島口フェリー乗り場から自然学校会場となる大元公園までの道のりを、学生スタッフのサポートによりクイズラリーを行いました。「海は昔どんな味だった?」「厳島神社の3人姉妹の神さまは何の神様?」「波はどうしておきるの?」など、クイズを通して宮島のこと、海のことについて学びました。
開 校 式
廿日市市長の代理として、廿日市市教育委員会今橋教育長にもご参加いただき、開校式・オリエンテーションを行いました。
みんなで体験フィールドワーク
《観察コーナー》 さがして!みつけて!干潟の生きもの
宮島水族館の呼坂先生にご協力いただき、干潟に生息する生きものを観察しました。干潟にはヤマトオサガニ、ウミニナ、アラムシロガイ、コメツキガニ、カメノテ、ヒザラガイなど、次から次へと生きものがいっぱい。泥場・砂場・岩場などの各々の場所での生きものたちの棲み分けや干潟生物の食物連鎖等についても学びました。
《座学コーナー》 海岸の自然現象と私たちの暮らし
海と親しみ、安全に暮らすための知識や高潮による被害とそれを守る取り組み等について国土交通省の方から学びました。
《実験コーナー》 パックテストで環境しらべ
森・川・海はつながっています。ここでは、河川水、海水、家庭排水(米のとぎ汁、醤油等)を使って、CODのパックテストを行い、川と海のつながり、干潟や藻場等の浅場もつ水質の浄化能力について、NPO法人瀬戸内里海振興会のお兄さんから学びました。
広島の海が育てたカキの不思議
宮島水族館の呼坂先生にご協力いただき、カキ打ち体験を行いました。広島湾で生産されるカキは、全国生産量の約半分!広島湾で育てられるカキは太田川などから流れ出る栄養分をたくさん吸収して大きくなるそうです。また、カキを使ったカキの水質浄化実験を行い、カキのパワーについても学びました。
みんなで海のおそうじ
みんなで学習フィールドとなった海岸の清掃活動を行いました。
広島湾「+1」宣言!
私たちが住む広島の海には、たくさんの生きものが住み、たくさんの自然がまだ残っていること、またそれらが私たちの生活にも深い関係があることを学びました。
この学習を踏まえ、広島の海の環境を守るためにできることを、『広島湾「+1」宣言』と称し、各自一つずつ誓いをたてました。
閉 校 式
自然学校の修了を記し、参加児童の代表者が『広島湾「+1」宣言』を発表し、これを受け、国土交通省 中国地方整備局 広島港湾・空港整備事務所の中﨑所長から修了証書が手渡されました。
本自然学校の開催にあたり、ご協力頂いた廿日市市及び宮島町の皆さまを始め、多くの関係者の方々にお礼申し上げます。
スタッフは早朝から会場準備。
ねむい…。
みんなで地域の海、広島湾を守りましょう。
宮島口から自然学校会場までは、クイズラリー。
クイズに正解していれば、シールをくれます。
大学生のお兄さん、お姉さんがお手伝いしてくれました。
シールが集まってるね。
お兄さん、シールください!!
自然学校の会場に到着です。
全員そろって開校式です。
今日の学習のはじまり~。
今日の校長先生、国土交通省中国地方整備局広島港湾・空港整備事務所の中崎所長です。
廿日市市教育委員会の今橋教育長も応援にかけつけてくださいました。
今日の特別講師、宮島水族館の呼坂先生です。
みんなでそろって記念撮影!
早速、授業開始。
まずは干潟観察の説明です。
どこに、どんな生きものがいるのかな?
お兄さん教えて!!
手の上にのせると、体が丸まっちゃう。この生きものは?
先生が砂を掘りおこすと…。
これはな~んだ?
干潟って広い!!ここに色々な生きものがいるんですね。
次は机に座ってお勉強。
海の波から街を守るおはなしです。
大きくなった波は、とてもこわいんですね。
次は森・川・海へと流れる水のおはなしです。
川と海の水質をパックテストで調べてみましょう。
川の水、海の水はきれいかな?
う~ん…。
海の干潟や藻場が、川や海の水をきれいにしてくれます。
お兄さんが手伝ってくれました。
今度は川の水に米のとぎ汁を入れて調べてみましょう。
お父さん、お母さんも一緒にチャレンジ。
何がわかったかな?
次はかき打ち体験に挑戦!!
気をつけて!!
カキの中ってどんなかな?
かたいよ~!
先生が助けてくれます。
気をつけて。
慎重に…。
カキの浄化実験もチャレンジです。
カキを入れた水槽と入れていない水槽はどうなるのかな?
カキを入れた水槽はだんだんきれいになってきました。
それでは今日の学習のまとめです。
広島湾の環境をみんなで守っていくため、それぞれ何ができるかな?
う~ん。なにができるかな?
いっぱいカニさんもみたね。
最後にみんなで海のゴミひろい。
海にはいろいろなゴミが流れつきます。
みんなの海をきれいにしようね。
大切にしようね。
日も傾いてきました。
閉校式です。
みんなの前で「+1」宣言!!
よく頑張りました。
修了証が送られました。
学生スタッフも里海スタッフも、
ホッとひと安心。
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