この度、5代目理事長に選任されました田坂勝です。

私は、平成15年11月発足以来、事務局にボランティアとして里海活動に参加してまいりました。12年間に3回の事務所移転を経験するなど、NPOの社会的環境は大幅に変貌しました。どの組織も高齢化が進み、ボランティアの担い手不足に悩まされています。
このような背景のもと、定款変更、業務内容の再点検などを行って活動してまいりましたが当初掲げた「瀬戸内海」「海」「環境保全」「環境再生」の活動が難しくなっています。
その原因は、会員の高齢化と引き継ぐ次世代の青年層が「海」に関心を持たなくなったことが挙げられます。事務局としては、日常的な業務に追われ、将来を託す人材育成、あるいは協働化などの工夫を重ねることが出来なかったことも見逃すわけにはまいりません。
その中で、前理事長山下江の協力を得て、長年の懸案であった「水循環」に係る「浄化槽フォーラム in 東広島」が開催でき、歴代理事長の懸案を解消することが出来ました。
汚い、危ない「海」には近寄らないように教育を受けた子供たちに、海に親しんだ団塊の世代が、その楽しい経験を語ることは今や夢物語になっています。日常的に活動できる場所を検討する時期になりました。
この度、前理事長山下江から引き継ぎ、活動を少し狭め、継続的な活動を安定的に行える活動を目指すことととなりました。そのため名称も覚えやすい「さとうみ振興会」として定款改正を行う予定です。一昨年から取り組んでいる海洋ゴミを中心としながら、議論も必要ですがどのような場面でもまず汗をかけることを目指したいと思います。
そのため、同じ方向性の団体とは「協働」化を積極的に進める所存ですので、当会と協働出来る団体の積極的なご参加をお願いしたいと思います。
もとより、浅学菲才であることから、引き続き皆様のご支援をこの機会をお借りしてお願い申し上げます。
平成27年6月吉日 理事長 田坂 勝
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